2008年01月04日
十勝人 心の旅

正月に実家で、帯広信用金庫が出版している郷土文庫シリーズ「十勝人 心の旅」を読みました。
この本には十勝管内各町村の開拓時代の様々なエピソードなどが書かれていて、その当時の先人達の苦労を知ることができます。
ちょうど毎日の通勤読書では司馬遼太郎「坂の上の雲」の日露戦争の部分を読んでいるところだったので、その時代背景もほぼ同じく、
余計に興味を持って読んでいました。
「坂の上の雲」では、真冬の凍て付いた満州の大地で、ろくな防寒装備も無いままに行軍を続け、
そして虫けらのように死んでいく日本兵の姿に、何が彼らをここまで駆り立てていたのか不思議に思えてしまいます。
「十勝人 心の旅」に描かれている、全く粗末な装備に隙間風が吹き抜ける掘っ立て小屋、
まともな食べ物も無いような状況で北海道の厳しい冬を乗り越え、原生林が生い茂る原野をひたすらに開拓し続けた先人達の姿。
完全装備に身を包んで、せいぜい1泊の雪中キャンプをするだけが精一杯の自分のことを考えると、
ますます当時の人々のパワーと言うか我慢強さに圧倒されてしまいます。
でもこれは遠い過去の話ではなく、考えてみれば私の僅か2世代前の話しなのです。
「十勝人 心の旅」に描かれているのは、まさに私の祖父が今の土地に入植した頃の話しなのです。
今頃になってこの本の内容に驚いているのならば、祖父が生きている間にもっと開拓当初の話しを聞いておけば良かったと後悔してしまいます。
それにしても、その時代の人々が持っていて今の私達から失われたものって、一体何なのでしょう?
その同じものを今の自分も持っていたとしたら、多分どんなことでも出来てしまいそうな気がします。
「それが何か分からないけれど、同じものを自分も持ちたいな~」と言うのが、この本を読んだ私の感想でした。
ちなみに帯広しんきんの郷土文庫シリーズでは、十勝・
ふるさと紀行の各シリーズもお勧めです。
十勝の自然、動植物、山登りに川下りにそしてキャンプ、十勝に関するアウトドアの読み物としては秀逸なものと言えるでしょう。
私は5冊ほど手に入れることが出来ましたが、出来れば全シリーズを揃えたいです。
非売品なのですが、在庫があれば貰えるかな~。
義兄が帯広信金に勤めているので、今度聞いてみます。
投稿者 ヒデ : 17:18 | コメント (2) | トラックバック
2007年11月18日
河原の石ころ図鑑
BE-PALの最新号を読んでいて見つけたのがこの「河原の石ころ図鑑」です。
以前から石の図鑑が欲しかったのですが、本屋にあるのは専門的な図鑑ばかり。
私が欲しかったのは、河原や海岸で変わった石を見つけた時に「この石は何て言う種類なんだろう?」
との素朴な疑問に答えてくれるような図鑑なのです。
BE-PALの紹介記事に書かれていたのは、私の求めていた内容と全く同じものでした。
直ぐに、近くの巨大書店(コーチャンフォー)へ出かけ、1冊だけ置かれていたこの本を買ってきました。
同じ内容の「海辺の石ころ図鑑」と言うのの発売されていて、これもコーチャンフォーに1冊だけ在庫があり、どちらを買うか少し迷いましたが、
まずは基本的なところで河原の石ころから調べることに。
我が家の居間には、キャンプで出かけたときに河原で拾った石がゴロゴロと転がっているのです。

専門的な図鑑ではないと言いながら、石基とか角せん石とか斑晶とか、
専門用語が結構出てくるので地学の知識を少し身につけていた方が読みやすそうです。
この図鑑、コーチャンフォーでは何故か子供向けの図鑑コーナーに置かれていました。(^_^;

海辺で拾ってきた石も結構あるので、次には「海辺の石ころ図鑑」も買わなければダメかな~。
おまけの画像
石の写真を撮っていたら、かみさんが石を使ってこんなものまで・・・。(^_^;

投稿者 ヒデ : 12:09 | コメント (0) | トラックバック
2007年03月03日
新日本プロレス崩壊の真相 別冊宝島編集部編

スティーヴン・キングのダーク・タワーをようやく全巻読み終え、
次は司馬遼太郎の時代物長編小説でも読もうかなと考えながら本屋で物色中に、
たまたま目に留まってその繋ぎとして選んだのがこの本です。
最近はプロレスに対する興味も次第に薄れてきていましたが、この本を読んで久しぶりに今のプロレス界の動向を知ることができ、
懐かしさを覚えました。
もともと新日本プロレスファンの私ですが、アントニオ猪木の神通力が弱まるに連れてその新日本プロレスも、
レスラーが烏合離散を繰り返し現在は誰が何処の団体に所属しているのか、そもそもどんなプロレス団体があるのかも分からない状況。
新日本プロレスの年末か正月の特番で、小川直也と橋本真也がガチンコ勝負をしたのが最後の記憶に残っている程度です。
その後も格闘技番組をたまには見るのですが、あの高田信彦が怪人のような服装でドームの屋根の上に立っていたりとか、
異種格闘技線でプロレスラーがあまりにも簡単に負けてしまったりする様子を見ていると、ますますプロレスに対する興味が薄れてしまいます。
そして、GYAOでやっていたハッスルマニア2005のイベントを興味本位に見た時には完全に目が点になってしまいました。
和泉元彌がプロレスの試合に出場した例のイベントです。
そこでは、橋本真也をガチンコ勝負で叩きのめしたあの小川直也が、
艶かしいコスチュームのインリン様にM字開脚とかのあまりにも大胆な技で尻に敷かれているのです。
それに泉元彌の、見事に決まった空中元彌チョップ等々。
ここまでやられると、私も画面の前で笑い転げながら見るしかありませんでした。
そんな背景の中で読んだこの本。改めて新日本プロレスが現在置かれた厳しい状況を知るにつけ、
一プロレスファンとして今一度プロレスの復興を望む次第です。
中島体育センターにプロレスを見に行って、場外乱闘の中を他の観客と一緒になって逃げ回り、
スタンハンセンにちょっかいをだした客がハンセンに蹴り上げられてゴロゴロと転がりながら飛んでったのを見て、
向かい側でその様子を見ていたおじさんと思わず目が合い、「今の凄かったな~」と目で会話したりとか、
誰もが嬉々とした表情でプロレスを楽しんでいたあの時代がとても懐かしく思い出されます。
プロレスのことを書き始めるといくらでも長くなってしまうので、この辺にしておきます。
投稿者 ヒデ : 08:31 | コメント (2) | トラックバック
2006年12月23日
北海道いい旅研究室9(海豹社)
前回紹介した「ぬかびら見聞録」に続いて、再びマイナーな旅情報誌の登場です。
今回もJRタワーの旭屋書店をぶらついていて、この本を買ってしまいました。
実は「ぬかびら見聞録」を買ったときに隣にこの本も並んでいたのですが、「ぬかびら見聞録」
の存在感に圧倒されてそれほど気にもならなかったのです。
それが今回は、旭屋書店入り口横のワゴン一つをこの1冊で占領して平積みされていたものだから、嫌でも手にとってしまいます。
そもそもこれほど大きな本屋ならば、本の展示にあたっても売れ筋商品を分析しながら如何に効率よく販売できるかを考えて、
一番目に付く場所におすすめ商品を陳列するものだと思っていました。
それが、ほとんど個人の責任で書かれたようなマイナー雑誌を、大きなスペースをとって入り口横に堂々と置いてあるのだからビックリです。
本を読んでみると、この書店の店員さんも執筆者の中に入っていたので、もしかしたら個人的な趣味で店内レイアウトをしているのかも。
肝心の本の中身ですが、ほとんど舘浦あざらしさん個人の編集による旅情報誌と言ったものです。
ジャランとかウォーカーのような情報誌にはほとんど興味も無くなってしまい、
最近はこんなマイナー情報が載っている雑誌がとても新鮮に感じてしまいます。
今号には「正直すぎる奥尻島ガイド」の特集がありましたが、とても辛口の評価も書かれていたりして面白いです。
ちょうど私も、見聞録の「北海道観光穴場スポット」で奥尻島の紹介を書いている最中だったので、
全く同じ考え方の部分もあったりして余計に親しみを感じてしまいました。
北海道の正しい温泉を紹介するコーナーもあり、そこには入浴中の女性のかなり際どい写真も載っていたりするものですから、
老眼気味の私は思わずメガネを外して舐めるように本に顔を近づけて見てしまうのであります。
それ以外にも興味深い記事が沢山あってバックナンバーも手に入れたくなりました。
道外の大きめの本屋さんでも扱っているようなので、ぬかびら見聞録よりも手に入れやすいかも。
楽天ブックスでもバックナンバー(第8号)が売られています。(9号は在庫無し)
投稿者 ヒデ : 09:40 | コメント (2) | トラックバック
2006年11月30日
ぬかびら見聞録
JRタワーの旭屋書店をぶらついていると、旅行書コーナーに平積みされた本の中に、
なにやら怪しげな装丁の本が混ざっていた。
タイトルは「ぬかびら見聞録」である。
「キャンプ場見聞録」のサイトを公開している私としては、とても親近感を感じて思わず手にとってしまったのだが、
それ以上にこの本は平積みコーナーの中で一際異彩を放っていたのである。
煌びやかな写真が表紙カバーを彩る他の書籍に囲まれ、カバーもかけられずくすんだ印刷面が剥き出しで、
おまけに表紙には下拙なイラストがでかでかと書かれている。
良識のある社会人ならば人前で手にするのが躊躇われるような代物である。
本来ならば、本屋の中でも一番隅っこの棚に、
誰にも見向きもされない同人誌のような雑誌に混ざって1冊だけポツンと置かれているようなものであろう。
このような本が札幌市のど真ん中、JRタワーステラプレイスの旭屋書店、入り口直ぐ横の平積みコーナーに置かれていたのだ。
肝心のその内容であるが、これがなかなか面白そうだ。
元々、2年前の糠平キャンプ以来、この周辺のフィールドにとても魅せられていたので、
十勝三股とか旧士幌線跡のアーチ橋群の地図入り解説など、一般の雑誌には載っていないような詳しい情報が嬉しかった。

ところで値段はいくらするのだろう?と本を裏返してみると、「ワンコイン500えん」とこれまた拙稚なイラストと共に大きく表示されていた。
立派な装丁で1500円くらいで売られていて開いてみたら行間がやたらに広くて何も中身が無くこれで良く出版できるものだと感心してしまう本をたまに見かけることがあるが、
こちらは中身充実で値段も安くとてもリーズナブルな1冊である。
躊躇わすに購入して家に帰ってから開いてみると、普通は購入時に店のほうで抜き取る「スリップ」
と言う名の二つ折りの短冊がそのまま中に残っていた。
これがまた、印刷もかすれて見るからに手作りといった風で面白かったのだけれど、その裏側を見てビックリしてしまった。
そこには何かの大きな文字がが印刷されていたのだ。
どうやら広告のチラシを再利用して、このスリップを作ったようである。
敢えて手作りっぽい作りに仕上げているのだろうけれど、ここまで徹底されると完全に脱帽である。
もっとも、ひたすら経費を切り詰めた結果がこうなっただけの話しかもしれないが、とても好感をもてるのは確かである。

ところでこの「ぬかびら見聞録」は2号と言うことになっている。
糠平のほぼ全てが紹介し尽くされているような内容なのに、創刊号には一体何が書かれていたのだろう?と興味を感じてしまう。
糠平好きの方、これから糠平に行ってみようと考えている方には確実にお勧めできる1冊である。
ただ、置いてある本屋は少なそうである。
私が買った旭屋書店も、何時までのあの場所に平積みされているとは保証できないし、もしかしたら既に撤去されているかもしれない。
楽天ブックスやAMAZONでも扱っていない。
北海道ユースホステル協会で通信販売をしているようなので、
どうしても手に入れたいという奇特な方がいれば、そちらから購入できる。